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パフォーマンスメディアにおけるスキルの市場価値と、ネクストキャリアの選択肢~後編~

野崎大輔

パフォーマンスメディアに関する経験をお持ちの方々が転職される際、必ずしも全ての人に当てはまるわけではありませんが、キャリア形成のパターンはある程度確立されています。今回は、同領域におけるフロントコミュニケーションラインで活躍されている方々のキャリアの選択肢について解説します。

<解説者>
株式会社ホールハート  デジタルマーケティングチーム マネージャー
野崎大輔

まず、パフォーマンスメディアのフロントラインに携わる方々の職種は、「アカウントプランナー(セールス)」と「コンサルタント(トレーダー)」の大きく2つに分けられます。フロントに立ち、クライアントやパートナーとコミュニケーションを行ったり、複数人が関わる案件でチームのディレクションを行うのが「アカウントプランナー」、クライアントに提案した施策を、実際に手を動かして進めるのが「コンサルタント」と、この場では定義します。

「アカウントプランナー」と「コンサルタント」は転職先によって求められるスキルが異なってきますので、その点もあわせて解説します。それではさっそくパターンを見てみましょう。大きく5つに分類できます。

 

①事業会社への転職

エージェンシーサイドに在籍している方から最もリクエストを頂くパターンです。転職後に期待される業務は、「アカウントプランナー」をベースとするキャリアであれば、実際に管理画面に向き合って手を動かすことよりも、担当エージェンシーや、社内とのディレクションがメインとなる傾向にあります。

一方、「コンサルタント」をベースとする場合は、手を動かす業務が多くなります。自社内の売上やオーディエンスデータの分析に向き合うことを期待されたり、エージェンシーへのアウトソースをインハウス化している、またはしようとしているフェーズを任されやすいからです。こうした市場ニーズの需要と供給のバランスを鑑みると、「コンサルタント」をべ―スとしたキャリアをお持ちの方の方が、事業会社へ転身しやすい傾向にあります。

ただ、受託側であるエージェンシーサイドなら幅広い業界のマーケティングに携われるのに対し、事業会社ではEC、人材、不動産等、業種が限られやすいので領域が狭く深くなるキャリアになりがちです。業界や社風と合わずに、再度エージェンシーサイドを希望する方も一定数いらっしゃいますので、慎重にキャリアを判断することが求められます。キャリアの棚卸しをした結果、事業会社以外の道を選択された方もいらっしゃいます。

 

②総合広告代理店への転職

「アカウントプランナー」も「コンサルタント」もデジタル部門を推進する部署に配属されやすい傾向があります。第二新卒採用として、総合職での採用枠を設けている大手代理店もありますが、マーケティング自体がデジタル化していく中、デジタル人材に期待されるのは、培ってきたナレッジです。

ですからここで気をつけたいのが、「総合広告代理店に行けばマス広告の仕事に携われる」と勘違いをしてしまうこと。もちろん案件自体はナショナルクライアントの大型プロモーションが多いため、マス広告に関わるチャンスは多いでしょう。しかし、リアルイベントの企画やマス広告の提案をするポジションにつくことは簡単ではありません。なぜなら、総合広告代理店の体制の多くは、フロントのセールスラインと、業務推進(マス広告に強い部隊、デジタルに強い部隊、メディアに強い部隊など)がチームを組んでクライアントと向き合うケースが多く、それぞれのプロフェッショナルがすでに存在しているのです。ですから期待されているのは、デジタル人材はデジタル領域となり、未経験領域であるマス広告を中心としたプロモーションへすぐに関わることは難しいのです。

なお、外資系の総合広告代理店は英語が必要なケースが多いですが、“デジタル人材は入社後に英語力を高められれば良”とする会社もあります。

 

③メディア会社への転職

従来型のメディアに加え、最近では動画や分散型、キュレーション系のメディアを運営する企業も積極的に人材を採用しています。「アカウントプランナー」の場合は、自社メディアのセールスやアライアンスに親和性があり、「コンサルタント」は、セールスに転身する場合もありますが、多く場合は自社メディアのマネタイズや、商品開発、稀ではありますがUI/UX周りのディレクションにも関わります。セールスはパッション押しの枠売りスタイルだけではなく、最新テクノロジーを活用した提案スキルやタイアップの企画力、ディレクションスキルが求められる傾向にあります。また、メディア向き合いのセールスにも需要があります。全体的に見ると、「アカウントプランナー」出身者が求められるケースが多くなりがちです。

 

④マーケティングテクノロジーベンダーへの転職

「アカウントプランナー」は、自社プロダクトを代理店や直接クライアントに対しセールスします。まだ浸透していないマーケティングテクノロジー領域であれば、啓蒙活動から入る必要があります。「コンサルタント」キャリア出身者は、自社プロダクトが導入された後のカスタマイズや運用チューニングを担当するケースが多くなります。導入して終わり、ではなく、そこからが始まりとなるため、継続受注を行うためにスキルを発揮することが期待されます。

「アカウントプランナー」「コンサルタント」のどちらにも共通しますが、日系ベンダーの場合は社内にエンジニアがいるため、新しい機能の導入や新サービスの開発等、商品設計に携わりやすいのが特徴です。外資ベンダーの場合は日本支社となるので基本的に開発メンバーは国内におらず、ビジネスサイドのセールスとコンサルタントに配属されるケースが大半です。ミッションは日本市場のシェア拡大となるため、クライアントは日系企業やエージェンシーとなり、英語スキルは研修等の社内コミュニケーション時に必須です。グローバル企業でキャリアを積むからには英語ができないと様々な機会損失が発生してしまうでしょう。

 

⑤外資系コンサルティング会社への転職

この領域に関しては広告・マーケティング領域と一気に距離が近くなってきており、転身する方や相談が増えています。パフォーマンスメディアに限らずデジタル人材は高いニーズがあり、転職した後は多くの場合、デジタル部門に配属されます。コンサルティング会社の案件は一定期間ごとにプロジェクトが動くケースが多く、エージェンシー同様に様々な案件に携わることが可能です。デジタルマーケティングの戦略立案からプロジェクトマネージメント、またマーケティングオートメーションの導入やPOSデータの分析等に携わることもあり、対象範囲は多岐にわたります。また、コンサルティングフィーで仕事を行う点が広告系の会社との大きな文化の違いです。今後、ますますマーケティング領域の融合が進んでいくと思われます。「アカウントプランナー」「コンサルタント」ともに活躍のフィールドがあります。

いかがでしたでしょうか。現在パフォーマンスメディアの領域で働いている方で転職をご希望の方は、ぜひ参考にしてみてください。次回は、キャリアアップ番外編とグローバル編を解説します。ぜひご覧ください。

 

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